1972年の休暇中に撮影された友人4人の写真、50年以上後に再現 英
友情の「素晴らしさ」
トーキー旅行から数週間後、4人は2枚の写真とアンスブロさんの夫が書き上げた記事を、ウェスト・ヨークシャーの地元紙ハリファクス・クーリエに送った。同紙は記事を掲載し、他の地方紙にも取り上げられた。
そして突如として、2枚の写真はソーシャルメディアで広まり始めた。
毎日どこかで投稿されることに、モリスさんは驚きを隠せない。ヘリウェルさんも「多くの女性たちが、投稿に『老後になったら私たちもやらないと』とコメントしている」と語った。
4人は自分たちの再現写真が、他の人たちに親友とのお気に入りの写真を再現するきっかけを与えただけでなく、古い友人に電話するきっかけさえも与えたかもしれないと考えると、勇気づけられたという。
モリスさんは、何十年にもわたり友人と交流を保ち続けるには「時間を作る」ことがすべてだと語る。
もちろん子どもが小さいときは、ほとんどの時間を家族に費やすことになる。「それでも友人のために時間を作ることは忘れないでほしい。たくさんである必要はない。年を取り、時間が増えれば増えるほど、友人に費やす時間は増える」
今でもバンフォースさん、モリスさん、ヘリウェルさんは比較的近いところに住んでいるが、アンスブロさんは大半の時間をスペインで過ごしている。4人はメッセージアプリで頻繁に連絡を取り合い、定期的にビデオ通話も楽しんでいる。
現在4人は数週間後のクリスマスの再会を楽しみにしているほか、次の旅行の計画にも忙しい。
4人は友情を当たり前のこととは思っていない。離婚、パートナーの喪失、年老いた親の介護など、お互いに困難な時期を乗り越えるのを見てきた4人は、人生に保証されたものなど何もないことを知っており、大切な人たちとその瞬間を楽しむことがすべてだと理解している。
「自分のことを心から気にかけてくれる人がいることは、安心感を与えてくれる」とアンスブロさん。「これがこの友情の素晴らしさだ」(バンフォースさん)