1980年代にビーチで撮影された3姉妹の写真、40年以上を経て再現 英
好意的な反響
それぞれの自宅に戻った3姉妹が再現写真をフェイスブックに投稿すると、家族や友人たちは大喜びだった。
ウェイグッドさんは「兄弟姉妹たちはこの写真をとても気に入ってくれて、みんな誇らしげにシェアしてくれている」と言う。
さらに、キャッスルビーチカフェのスタッフから連絡があり、この写真を自分たちのSNSに投稿してもいいかと尋ねてきた。3姉妹は快諾。写真はネット上で広まり、地元のニュースに取り上げられるまでになった。
3姉妹には多くの前向きな意見が寄せられた。自分もお気に入りの写真を再現してみたいと言う人や、姉妹をタグ付けしながらハートの絵文字を添える人もいた。
もちろん、中には否定的な意見もあったが、3姉妹がそれを気にすることはなかった。
「それがソーシャルメディアというもの」とクックさんは語る。「でも私たちはありのままの自分に満足しているし、自分たちの年齢でも水着を着てビーチに行くことに全くためらいはなかった」
姉妹であることを祝う
3人は写真を隣に並べて眺め、自分たちの楽しげな様子を目にするのが大好きだという/Jess Loydell
3人がこの写真を撮ったのは、有名になりたいからでも、「いいね!」をもらうためでもなかった。「だって髪を整えることすらしなかったんだから」とウェイグッドさんは笑う。
3人が写真を撮った理由は、自分たちのためだった。姉妹の絆、変わらない関係、そしてビーチで一緒に過ごした日の喜びを祝うためだ。
ウェイグッドさんとクックさんは「なぜこんなに仲の良い関係を築けているのか、説明するのは難しい」と語る。
「たくさん楽しみ、たくさん笑うことで成り立つ関係はすごく自然なことのように感じる」とクックさんは続ける。
「他の人から『こんなに仲が良い姉妹がいて幸せだ』と言われると、その特別さに気づく」(ウェイグッドさん)
ここ数年、マッカートニーさんの認知症によって、3姉妹はその絆を新たな視点で見つめるようになった。関係の基本は変わらず軽やかで楽しいものだが、同時に永遠に続くものはないという認識が深まった。
だからこそ、3人は2枚の写真に満足している。未来に何が起きようとも、楽しいという感情は残り続けるからだ。
「その瞬間を残しておきたかった」とクックさん。
「その瞬間を私たちのために捉えようと思った」とウェイグッドさんが続ける。「そしてそれを実現できた。本当に素晴らしい。ビーチでほほ笑む私たち3人の姿を捉えることができた」
他の人たちがこの写真を見て楽しんだり感動したりしてくれるなら、それは姉妹にとって思いがけない、うれしいおまけだ。
ウェイグッドさんが、写真を再現しようと考えている人たちに伝えたいアドバイスはこうだ。「完璧を求めないで。今すぐ出かけて、やってみて」
「明日があるとは限らないから」(ウェイグッドさん)
クックさんは、再現写真と元の写真を額に入れて家に飾っている。それを見るたび、笑顔になる。
「2枚の写真を見て気に入ったのは、残したかったものを捉えられたということ、3人が3人らしくいられている、ということだった。たとえ正確でも完璧でもないとしても」(クックさん)