トレビの泉に飛び込んだ観光客に罰金、生涯立ち入り禁止 イタリア

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イタリア首都ローマの観光名所トレビの泉/Filippo Monteforte/AFP/Getty Images/FILE

イタリア首都ローマの観光名所トレビの泉/Filippo Monteforte/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) イタリアの首都ローマを訪れたニュージーランドの観光客3人が、観光名所として知られるトレビの泉に入ろうとして警察につかまった。うち1人は警察を振り切って泉に飛び込み、罰金を命じられた。

ローマ首都警察によると、3人は23日夜、トレビの泉の中を歩き出そうとしたところを制止され、その場から連行された。ところがこのうち30歳の男性1人が警官を振りほどいて泉に飛び込んだ。

「間違いなくアルコールが関係していた」と警察は話している。

泉に飛び込んだ男性は500ユーロ(約7万8000円)の罰金を命じられ、トレビの泉の訪問を生涯禁止された。

トレビの泉は1762年に建設されたバロック様式の噴水で、2024年に大規模な修復工事が行われていた。

トレビの泉は、フェデリコ・フェリーニ監督の1960年の映画「甘い生活」に触発されて水に入ろうとする観光客が後を絶たない。映画には、イブニングドレス姿のアニタ・エクバーグがトレビの泉に入り、マルチェロ・マストロヤンニ演じる恋人を誘う場面がある。

ローマ警察によれば、毎年十数人の観光客が、つま先やペットボトルをトレビの泉に浸して罰金を命じられている。

泉に投げ入れられる年間150万ユーロ相当の硬貨を盗もうとする人も増えている。硬貨は毎日収集され、慈善事業に寄付される。

市は2024年、トレビの泉の前へ一度に入場できる人数を400人までに制限した。入場できるのは午前9時から午後9時まで。市は入場料の徴収も検討している。

ニュージーランドの観光客3人は、立ち入り規制区域を迂回(うかい)して泉の周囲にある大理石の彫刻をよじ登り、泉に侵入していた。

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