ロムニー氏の非公開イベントでの発言が物議 隠し撮り映像流れる
同じイベントでロムニー氏はまた、自身の出自について「中南米系なら有利だったのに」と冗談を飛ばした。
最近発表されたギャラップ社の世論調査によると、オバマ大統領は中南米系の有権者から64%の支持率を獲得しているのに対し、同氏は27%にとどまっている。
イベントの発言では「私の父は米国人の両親がメキシコに滞在していた時期に生まれた。両親がメキシコ人だったら、この選挙に勝てる確率が高くなったはずなのに残念だ」と話した。
映像には、同氏が投資会社ベイン・キャピタルの最高経営責任者(CEO)時代に、買収先の中国の工場を訪れた話も記録されていた。若い女性ら約2万人が劣悪な条件の下で働いていたと振り返り、同行した同僚が「米国に生まれれば人生の95%は安泰なんだね」と感想を漏らしたと結んでいる。
オバマ陣営はかねて、同氏が実業家として中国などに米国の雇用を流出させたと批判してきた。ただ情報筋によると、ベイン・キャピタル自体がこの工場を買収したとの記録はなく、子会社による投資だった可能性もあるという。