ロムニー氏の非公開イベントでの発言が物議 隠し撮り映像流れる
(CNN) 米大統領選の共和党候補、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が非公開のイベントで、オバマ大統領の支持者らを批判するなどした発言が、隠しカメラで撮影されていた。この映像が17日、インターネット上で公開され、波紋を呼んでいる。
映像を公開した民主党左派系メディアのひとつ、マザー・ジョーンズの記者によると、映像は5月17日、フロリダ州の実業家の邸宅で開かれたロムニー陣営の資金集めイベントで撮影された。撮影した人物の名前は、本人の希望により公表されていない。映像は場所などの特定を避けるため加工されたが、音声はそのまま記録されている。
ロムニー氏はこの中で、「オバマ大統領を絶対に支持するという47%の有権者は、政府に依存している層だ」と主張。被害者意識から医療や食料、住宅などの援助を受けるのを当然と考え、それを手放したくないという理由で大統領に投票しようとしていると語った。
ロムニー氏はさらに「こういう人たちに責任感や自立を説くつもりはない。私が説得しなければならないのは、中間の5~10%を占める思慮深い無党派層だ」と述べた。
報道を受け、オバマ陣営はただちにこれを「衝撃的な発言」と非難する声明を発表。「国民の半数を見下し、切り捨てるような人物に大統領は務まらない」と批判した。