20件超の銃撃相次ぐ、車内から無差別に発砲か 米ミシガン
(CNN) 米ミシガン州南東部で過去2週間足らずの間に、24件の銃撃事件が相次いでいる。走行中の車の中から無差別に発砲しているとみられ、27日には初の負傷者が出た。
銃撃は今月16日以降、デトロイトから西方50~60キロにかけての区域で続発している。27日昼には州間道路96号線の東向き車線を走っていた車が撃たれた。35分後に同じ車線の車がもう1台撃たれ、運転者が負傷したものの、命に別条はないという。警察は証拠収集のため道路を一時閉鎖したが、容疑者は特定されなかった。
当局は18日に起きた銃撃に関連し、短髪の男の似顔絵を公開している。警察は黒いフォード・マスタングの行方を追っているとされるが、シボレー・キャバリエの旧型車を目撃したとの情報もある。
これまでに「自宅前にごみを出そうとした男性の頭の近くを銃弾がすり抜けた」「銃弾が車の運転席を通り越し、助手席側のドアの内側に撃ち込まれた」「2~3分のうちに同じ道路を走っていた車5台が撃たれた」などのケースが報告されている。
現時点で目撃者らから500件の情報が寄せられているという。地元当局による捜査チームの報道担当者は「取るに足らないと思われる情報も、合わせれば重要情報になり得る」として、さらなる情報提供を呼び掛けている。
米ワシントンでは2002年、3週間に及んだ連続銃撃事件で10人が死亡した。首謀者の男は09年に死刑となり、当時17歳だった共犯者は終身刑で服役している。