米コロラドなど2州、大麻合法化の住民投票可決 嗜好用として初

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(CNN) 米コロラド、ワシントン、オレゴンの3州は6日の大統領選に合わせて、嗜好(しこう)用マリフアナ(乾燥大麻)の合法化に関する住民投票を実施し、コロラドとワシントンで合法化案は賛成多数で可決された。嗜好用の合法化案が住民投票で可決されたのは今回が初めてだが、連邦法では依然「違法薬物」とされており、今後の動向が注目される。

連邦レベルでは、マリフアナは「規制物質法」で違法薬物に指定されいる。米司法省麻薬取締局(DEA)は、同法の執行について「今後も変わらない」として、州の動きをけん制。「司法省は今回の住民投票について検討中だ。現時点でこれ以上のコメントはない」と発表した。

医療用大麻についてはこれまで17州で合法化されている。マサチューセッツ州でも同日、住民投票が実施され可決された。アーカンソー州でも同様の投票が行われたが、こちらは小差で否決された。

コロラド州のヒッケンルーパー知事は声明で、「有権者の意思は示され、我々はそれを尊重する必要がある」と言及。連邦法ではマリフアナが違法薬物に指定されている点を指摘しながら、「今後の(合法化の)プロセスは複雑なものになるだろうが、我々はやり遂げるつもりだ」と述べた。州知事の報道官は、今後2カ月以内に合法化されるだろうとの見通しを示している。

同州にあるデンバー大学のサム・カミン教授は、今後、州内536の薬局で大麻の販売が開始される可能性があると言及。連邦法との関係については「大麻を売る全ての店が連邦法違反となる。連邦政府は立ち入りや資産の没収、刑事訴追も可能だろう」と語る。

同教授は「連邦法上の犯罪でありながら、大きな産業となることは不可能だ」として、現状のまま進むことは無理だとの見解を示した。

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