米サウスウエスト機で紅茶こぼれてやけど 乗客が提訴
ワシントン(CNN) 米サウスウエスト航空機の機内で出された紅茶がこぼれてひどいやけどを負ったとして、乗客が同航空と客室乗務員を相手取り、80万ドル(約6600万円)の支払いを求める訴訟を28日までに起こした。
訴えているのは、テネシー州在住の女性。昨年12月28日、ナッシュビル発ヒューストン行きの便に搭乗した際、最前列窓側の座席で紅茶を注文した。訴状によると、客室乗務員が持ってきたのは「非常に熱い」湯だった。
透明なプラスチックのコップの中に、熱湯の入った紙コップとティーバッグなどが入っていた。女性がティーバッグを抜き出そうとしたところ、傾いた紙コップから熱湯がこぼれ、ひざから脚の付け根にかけてやけどを負った。皮膚に水泡ができ、消えない跡が残ってしまったという。
サウスウエスト航空は声明で、「顧客が快適に過ごせることは最優先事項であり、機内では毎年1億杯の飲み物を安全に提供している」と述べた上で、今回の「不運な出来事」については現在調査中だと述べた。
原告側は、飲み物の出し方や湯の温度に加え、同航空機では最前列の席にテーブルが付いていないことも原因の一端だと主張している。損害への賠償や慰謝料、医療費として30万ドル、懲罰的賠償金として50万ドルの支払いを求めている。