米NY市の一番平和な1日? 「殺人事件ゼロ」を記録

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ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市警によれば、今月26日は同市のマンハッタンやクイーンズなど5つの行政区で1件も殺人事件が報告されないという珍しい1日となった。ニューヨーク市警のブラウン副本部長は「800万人が暮らす都市としては珍しい」と指摘。記憶にある限り初めてのことだと付け加えた。

殺人事件ゼロの記録は男性1人が射殺される事件が起きた25日夕方から約36時間続いたが、27日朝に別の銃撃事件が発生して終わったという。

かつては犯罪率の高さで知られたニューヨークだが、市警によれば殺人事件は減少傾向にある。1990年には年に2300件近く起きていたものの、2002年には600件を下回り、今年に入ってからの発生件数は366件に止まっている。

米連邦捜査局(FBI)によれば2011年、全米で起きた殺人事件の件数は1万4612件で、前年の1万4722件から微減した。

FBIは10月、全米の暴力犯罪(殺人や強姦、強盗)の発生件数が5年連続で減少していると発表した。それでも多くの都市部では暴力犯罪は深刻な問題だという。

その一方で米司法省が行った電話アンケートでは、犯罪件数は増加しているとの結果が出た。ただしノースイースタン大学(ボストン)のジェームズ・フォックス教授(犯罪学)によれば、この「犯罪」には体をぶつけるとか押し合うといった通報されないレベルのものも多く含まれているという。

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