米家庭内労働者の知られざる実態 現代の「奴隷制」か、低賃金に虐待も
リポートは、雇用や労働関連の法律が家庭内労働者を対象としていない状況の改善を提唱している。
イリノイ大のセオドア准教授は、家政婦や介護人なども、最低賃金を得られるようにすべきだし、福祉手当ても受けられなければならないと指摘。安全で健全な労働環境が必要だと語る。
セオドア准教授は、今回のリポートを通じ、米国内での家庭内労働者の虐待の深刻な状況に驚いたと語る。准教授によれば、雇い主にナイフを突き付けられたとインタビューで語った女性もいたという。
家庭内労働者の問題は外国での出来事だと考える人がほとんどだろうが、移民政策や経済政策にもかかわる問題である。セオドア准教授は、社会が子どもや高齢者をどのように世話するのかという問題にも影響することだと付け加えた。