米の女子高校生の5人に1人が酒「飲み過ぎ」、CDC報告書
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は10日までに、米国の女子高校生の5人に1が酒類を飲み過ぎているとの報告書を発表した。成人女性らを含めた場合、健康に長期的な悪影響を及ぼしかねないこの悪習に陥っている総数は数百万人規模となる。
飲み過ぎの女子高校生の比率は男子高校生とほぼ匹敵する水準。飲み過ぎの基準については、女性の場合は1回の飲食や集まりの場などで4杯以上、男性は5杯以上としている。
CDCはこれまで主に男性の飲み過ぎの比率の高さに警鐘を鳴らしてきたが、フリーデン所長は過去10年以上の間、女性の間でも深刻な問題であり続けていると警告した。過度の飲酒による女性や少女の死亡は推定で年間2万3000人だが、うち半数は飲み過ぎが原因と見ている。
同センターによると、成人が摂取する飲酒量の約5割、若年世代では約9割が飲み過ぎの行為によって生まれた。成人女性の12.5%以上の飲み過ぎ回数は月間当たり平均3回で、量は6杯。人数にして約1400万人で、8人に1人が該当する。
少年の間の飲み過ぎは過去10年で減少したが、少女の場合は15年余の間比率に改善は見られないとも指摘。飲み過ぎの頻度は18~34歳の女性や女子高校生世代で最も多く、高学年の女子高校生の約62%が飲み過ぎの過去を報告した。
米政府が定めた食事内容などの指針は適度な飲酒を容認しているが、女性は1日当たりで最高で1杯、男性には2杯を勧めている。
CDCの報告書は、全米の高校生を対象に2011年に電話で実施した危険な行動に関する調査などで得られたデータに基づいた。