高速フェリーが埠頭に衝突、通勤客など85人負傷 NY
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタン南部で9日午前8時45分ごろ、高速フェリーがウォール街近くの埠頭に衝突し、通勤客など少なくとも85人が負傷した。
乗船していた乗客326人と乗員5人は衝撃で壁や座席や窓に頭や体を打ちつけるなどして多数が負傷。救急隊が現場に駆けつけて周辺の病院に搬送した。同日夜の時点で1人が重体になっているという。
同船はハドソン川対岸の ニュージャージー州とマンハッタンを結ぶ定期便。目撃者によると、到着間近だったことから乗客は座席を離れて出口や階段付近に集まっていた。通勤客の女性(26)は、突然目の前が真っ暗になり、苦痛で目を覚ますと自分が立っていた場所から2メートル近く離れた場所に倒れていたと話す。
米沿岸警備隊によると、フェリーは衝突時、約26キロの速度が出ていたと推定される。船首部分には衝突の衝撃で大きな亀裂が生じた。
現時点で事故原因は分かっておらず、米国家運輸安全委員会(NTSB)は調査団を派遣して、10日にさらに詳しい調査を実施する。
同船を運航する シーストリーク社は、当局と連携して原因の究明に当たると表明した。