アフガン駐留米軍、14年末の完全撤退を検討
ワシントン(CNN) オバマ米政権がアフガニスタン駐留米軍について、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が任務を終える2014年末で全面的に撤退させる可能性を検討していることが分かった。ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官が8日の会見で語った。
駐留米軍の撤退計画を巡っては、これまで国防総省とホワイトハウスが、14年末以降に武装勢力掃討とアフガン治安部隊の訓練にどの程度の要員を残すかを検討してきた。
ローズ氏はその選択肢として、米軍部隊をまったく残留させないというシナリオもあると述べた。複数の国防当局者によると、残留部隊の規模は最近まで、アレン駐留米軍司令官が主張する6000~1万5000人の範囲で検討されていた。
ローズ氏は「アフガンでわれわれが目指すのは、国際テロ組織アルカイダに潜伏先を与えないこと、そして同国の安定化に十分な治安部隊を育成することだ」「大統領は、アフガン駐留の継続が目的とは考えていない」と強調した。
オバマ大統領は11日、ワシントンでカルザイ・アフガン大統領と会談する予定。ただローズ氏によれば、カルザイ大統領の訪米中に駐留米軍の撤退について合意が成立する見通しはなく、方針が決まるのは何カ月か先になりそうだ。