宝くじ100万ドル当てた男性を毒殺か 米国
(CNN) 宝くじで100万ドル(約8700万円)の賞金を当てた米イリノイ州の男性が、毒物によって死亡していたことが分かり、シカゴ警察が殺人事件として捜査に乗り出した。当局が7日に明らかにした。
死亡したのはクリーニング店を営んでいたインド出身のウルージ・カーンさん(当時46)。シカゴ市内のセブン―イレブンで買った1枚30ドルの宝くじで昨年6月に100万ドルを当て、妻や娘や友人に囲まれて笑顔を見せていた。賞金はローンの支払いや事業への投資、病院への寄付などに充てる予定だった。
実際に受け取った金額は税引き後の42万5000ドル(約3700万円)で、7月19日に小切手が発行されている。
ところがその翌日の夜、帰宅して夕食後に就寝したカーンさんが叫び声を上げるのを家族が聞き、近くの病院に運んだが、そのまま死亡した。
遺体を調べたクック郡の監察医は、外傷がないことなどから事件性はないと判断し、自然死と結論付けた。しかしこの判断に納得できなかった遺族の1人が数日後、監察医に再度の検査を要請。これを受けて詳しい毒物検査を実施したところ、11月になって、血中に致死量のシアン化物が含まれていたことが分かり、警察が殺人事件と断定した。
これまでのところ逮捕者は出ておらず、動機なども分かっていない。家族や知人によると、カーンさんは仕事熱心で、人に好かれる模範的な人物だったという。