米軍、戦闘任務の主導権を今春からアフガン側に移行 首脳会談

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オバマ米大統領は、アフガン政府へ今春、治安権限の主導権を委譲することで合意

オバマ米大統領は、アフガン政府へ今春、治安権限の主導権を委譲することで合意

ワシントン(CNN) オバマ米大統領は11日、訪米中のアフガニスタンのカルザイ大統領と首脳会談を行い、アフガン軍への戦闘任務の主導権の移譲を今春から開始することで合意した。

主導権の移行は当初、今年半ばからの開始と想定されていたが、前倒しして実施することになった。オバマ氏はホワイトハウスでの合同記者会見で、主導権を移行しても米軍を含め多国籍軍が戦闘から離れることを意味しないとし、アフガン軍を支援しながら関与すると指摘。米軍などはアフガン軍の訓練や支援、助言の任務を担うとした。

両首脳はまた、米国が刑務所などでのアフガン人受刑者の管理をアフガン側に全面的に移譲することでも合意した。この措置に報いる形でカルザイ大統領は2014年以降にもアフガンに駐留する米軍兵士への訴追免除の特権付与を検討することを示唆した。ただ、アフガンの主権や法律を損なわない形での付与が重要と強調した。

米国はアフガン駐留の戦闘部隊の撤収を14年末まで終了させる方針を打ち出している。同年以降はアフガン治安部隊の訓練や国際テロ組織アルカイダの掃討作戦に従事する一部部隊を残留させる方向だが、訴追免除の有無がアフガン側との交渉の争点となっていた。

この問題はイラク軍事作戦終了後の米軍残留をめぐる協議でも意見が対立する材料となりイラク側の拒否もあって米軍は軍訓練などに当たる部隊を残さず、全面撤収に踏み切っていた。

アフガン駐留米軍の規模は現在、約6万6000人。アフガンへの軍事介入は2001年末から始まったが、米軍関与の軍事作戦としては最長期間を記録している。

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