小型機が墜落し民家直撃、3人死亡 住民は間一髪で避難 米
(CNN) 米南部フロリダ州の高速警察隊などによると、同州東部の海岸部で4日午後、小型機が民家に墜落して炎上、乗っていた3人全員が死亡する事故が起きた。
平屋建ての民家内には当時、住民の女性1人がいたが、墜落後、窓から外に飛び出し間一髪で助かっていた。打撲傷の軽傷を負った。
女性は記者団に、外出の準備をしていて思いとどまっていた際に小型機が墜落したと述べた。居場所が少し違っていれば墜落の被害をまともに受けていた可能性があると振り返った。
詳しい墜落原因は不明だが、米国家運輸安全委員会(NTSB)によると、同機の操縦士はエンジンの不調をフロリダ州デイトナビーチの管制官へ報告していた。急な角度で墜落し、民家に突っ込んだという。当時の天候は小雨で雲が低く垂れ込めており、事故との関連性を調べる方針。
高速警察隊によると、民家は大きな穴が開くなど大破した。機体の大部分も焼失した。また、民家のある通りの電線などが切断される被害も出た。民家は田園部の住宅地区の一角にあった。
事故機は、機体が激しく揺れる非常事態を宣言してから12分後に墜ちた。米連邦航空局(FAA)などによると同機はビーチクラフト社製の4人乗りのボナンザH35型機で、フロリダ州フォートピアースを離陸し、テネシー州ノックスビル・ダウンタウン・アイランドへ向かっていた。
デイトナビーチから北へ約48キロ離れたフラッグラー郡空港に代替着陸を試みようとした際に墜落していた。墜落現場は同空港から東へ約1.6キロ離れていた。
搭乗していた3人はケンタッキー、インディアナ両州の住民だった。