イラクで負傷の米兵に両腕移植手術、米国で7例目
主治医によると、右腕はひじ上の部分で、提供者と患者の腕の骨と筋肉、血管、神経、皮膚をつなぐ手術を実施。左腕はひじの関節を残し、提供者の腕の筋肉を患者の組織にかぶせる形で移植し、神経を新しい筋肉につなぎ替えた。
マロッコさんは「今のところ、左ひじは動かせる」「この(右)腕はまだほとんど動かないが、いずれうまく機能するようになると期待している」と話す。
これまでの経過は順調だが、この先も拒絶反応が出たり、感染症や臓器障害などの副作用が出たりする恐れがあり、治療は数年にわたって継続する。
さらにあと2~3年は、1日6時間のリハビリを毎日欠かさず続けることになる。
マロッコさんは「是非とも車を運転したい。ドライブが大好きだったから。それと、またアスリートになりたい。車椅子マラソンが目標の1つ」と抱負を語る。同じような境遇の人には「人生は常に良くなる。まだ生きているのだから、とにかく意地になって頑張ること」と話し、希望を捨てないでほしいと訴えた。