米上院、次期国防長官にヘーゲル氏承認
ワシントン(CNN) 米上院は26日、共和党のチャック・ヘーゲル元上院議員を次期国防長官とする人事を賛成58、反対41の賛成多数で可決した。ヘーゲル氏の就任に対しては、過去の発言などを巡り、共和党を中心に強い反対意見が出ていた。
ヘーゲル氏はベトナム戦争での従軍経験を持ち、共和党議員でありながら党内保守派や有力者への批判的発言を繰り返したことで知られる。「ユダヤ・ロビー(圧力団体)が議員をどう喝している」との発言や、ブッシュ前政権下のイラク戦争や反テロ法に反対票を投じ、対イラン制裁強化にも反対したことなどが問題視され、承認手続きは難航。共和党の上院議員15人が先週、オバマ大統領にヘーゲル氏の指名撤回を求める書簡を送るなど、激しい抵抗にあっていた。
就任後は国防予算が大幅に削減されるなか、アフガニスタンからの米軍撤収計画や対テロ戦略、イラン核問題、内戦状態のシリアが保有する化学兵器の問題などに取り組むことになる。