全米で警備強化、FBIが捜査を開始 ボストン爆破
(CNN) 米マサチューセッツ州のボストンマラソンのゴール付近で15日に起きた爆破事件では8歳の少年を含む3人が死亡し、同日夜までに144人の負傷者が報告された。米連邦捜査局(FBI)はテロの可能性があるとみて、地元当局とともに捜査を進めている。
オバマ米大統領は同日、連邦政府に全力での対応を命じ、全米各地で警備態勢を強化するよう求めた。
地元の病院で負傷者の治療に当たる外科医は記者団に、患者の体から「多数の小さな金属片」が摘出されていると語った。これらが爆弾の中に仕込まれていたのかどうかは不明。複数の手術が必要な患者もいるという。
事件当時、マラソンに参加した妻のゴールを待っていたという医師、アラン・パンター氏はCNNの取材に対し、「2回の爆発のうち、1回目の現場から6~7メートルの所にいた」と話した。周りには少なくとも6~7人が倒れていたため、その場で手当てを試みた。「1人の女性が息を引き取った。1人の男性は両脚を失った。脚にけがを負っている人が多かった」という。
地元警察責任者によると、このほかに少なくとも1つの爆発物が発見され、当局が処理した。また同州選出のビル・キーティング下院議員は、現場近くのホテルから1つ、さらに別の場所から1つの爆発物が見つかったと述べ、「高度な計画的犯行」との見方を示した。