ワシントン以外にも送付か、リシン封書事件 容疑者を逮捕

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不審な封書が送り付けられる事例が首都ワシントン以外にも広がっている

不審な封書が送り付けられる事例が首都ワシントン以外にも広がっている

(CNN) オバマ米大統領や米上院議員に宛てた封書から猛毒リシンの反応が出た事件で、同様のケースが首都ワシントン以外にも広がりを見せている。事件にかかわったとみられる容疑者については、米連邦捜査局(FBI)がミシシッピ州コーリンスの自宅で拘束した。

封書は16日に米政府宛ての郵便物を整理する施設で発見された。1通はロジャー・ウィッカー上院議員(共和党)宛て、もう1通はオバマ大統領宛てだった。

これ以外にも、ミシシッピ州リー郡のサディー・ホランド判事はCNNの取材に対し、今月10日に受け取った封書に、大統領らに送られたものと似た手紙と不審物が入っていたと明らかにした。テネシー州メンフィスの消印で返信用の宛名はなかったという。

捜査員が中に入っていた物質がリシンかどうか検査を行った。初期の検査では陰性だったが17日に再検査を行い、結果を待っている段階だという。

ワシントン以外でも、カール・レビン上院議員(民主党)が地元ミシガン州の事務所に不審な封書が届いたとして当局に通報。さらに、ジェフ・フレーク上院議員(共和党)の地元アリゾナ州フェニックスの事務所も、不審な封書が届いたことを明らかにした。捜査当局は一連の事件との関連を調べている。

フレーク議員の事務所は、問題の封書から危険物は検出されなかったと説明している。一方、フェニックス消防署によれば、封書には粉末が入っており、この郵便物を最初に扱った担当者らが地元の病院で既往症やストレス症状の手当てを受けた。

FBIは17日に発表した声明で、一連の封書と、15日に起きたボストン・マラソンの爆弾事件との関連をうかがわせる証拠はないと指摘。しかし今回の事態を受けて、米議会周辺の警備は一層強化された。

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