消防士など35人死亡、町全体に被害 米肥料工場爆発
(CNN) 米テキサス州ウエストの肥料工場で起きた爆発は、一夜明けた18日も、爆風で吹き飛んだ周辺の建物のがれきの中から生存者を探す作業が続けられた。米紙USAトゥデーは、現場に駆けつけた消防士など10人を含む35人が死亡したと伝えている。
同紙によると、死者の中にはボランティア消防士5人、救急隊員4人、ウエスト在住のダラス消防局の消防士1人が含まれる。ダラスの消防士は非番だったが応援のため出動したという。工場では爆発が起きる前に火災が発生し、消防士らが駆けつけていた。
当局が18日に行った記者会見では被害者の数を明らかにしなかった。緊急対策当局などは先に、死者が60~70人に上る可能性もあるとの見方を示していた。負傷者数は160人を超えている。
17日夜に起きた爆発では、人口2800人のウエストの町全体に被害が及んだ。火災は18日までにほとんど消し止められたが、工場の建物は大部分が焼け落ち、周辺では学校や住宅、老人ホームなどの建物が損壊。集合住宅は壁や窓が吹き飛んだ。
地元マクレナン郡の当局者は18日、硝酸アンモニウムの存在を指摘し、非常に危険な状況が続いていると語った。