46階建てビル最上部外側で足場折れる、2人救出 米NY
(CNN) 米ニューヨーク市の消防当局は12日、マンハッタン地区にある46階建てビルの最上部付近の外側に組まれていた作業用足場の中央部分が大きく折れ曲がり、作業員2人が約1時間半にわたり取り残される事故があったと発表した。
現場のビルは米メディアグループ、ハースト社の「ハーストタワー」で、消防士が45階の二重式の窓ガラスに30分間かけて穴を開け、足場に移って2人を助け出した。高さ約168メートルでの救出劇で、足場も無事に回収した。ビル下にいた通行人らに危険はなかったとしている。
救急救命士によると、建物の維持管理作業に当たっていた作業員は20歳代と40歳代の男性2人。救出を待つ間、終始笑みを絶やさず、「我々のための騒ぎかい?」などの冗談も飛ばしたという。
作業員をビル内に誘導して助けた消防士は記者団に、高層ビルにもかかわらず風は特に強くなかったったことが幸いしたことを示唆した。2人は助けられる間、落ち着いた態度を失わなかったという。