米連邦債務、「10月中旬に上限突破」 財務長官が警告
ニューヨーク(CNNMoney) 米国のルー財務長官は26日、議会への書簡の中で、米連邦政府の債務残高10月中旬に上限突破を余儀なくされるとの見方を示した。
ルー長官はこれまで、9月2日のレーバーデー(労働者の日)以降いずれかの時点で連邦債務の上限を引き上げる必要があると指摘してきた。
上限は現在、16兆6990億ドル(約1600兆円)に設定されている。債務残高は5月中旬にこのラインまで到達し、新たな借り入れができなくなった。
財務省は州・地方向け特別国債の発行を停止するなど一連の緊急措置を取ってきたが、このままでは10月中旬までにすべての策が尽き、手元に残る500億ドルの資金でやりくりするしかない状況に追い込まれるという。
議会がそれまでに上限引き上げで合意できない場合、米政府はデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがある。議会では2014年度予算をめぐって与野党の対立が続いており、上限引き上げの審議も難航が予想される。