ヒラリー・クリントン氏、次期大統領選出馬は「検討中」
(CNN) 2016年米大統領選の民主党有力候補とされるヒラリー・クリントン前国務長官が、退任後初のインタビューで出馬の可能性を問われ、「軽々しく決めることではない」と語った。
インタビューは22日、ニューヨーク・マガジン電子版に掲載された。クリントン氏は大統領出馬についてさまざまな面から検討していることを認める一方、「私は実践的、現実的な人間だ」と強調。米国の指導者が直面する課題はよく分かっていると述べ、「どのような立場に置かれようと、国のために正しいと思う価値観や政策を主張するために全力を尽くすつもりだ」と語った。
同氏はさらに「急ぐつもりはない。重大な決断だが、ただちに決めなければならないことではない。大統領選まではあと3年以上ある。先を急ぐばかりの風潮は国家にとって望ましくない」と話した。
クリントン氏は08年大統領選の民主党予備選で敗れた後、オバマ政権発足と同時に国務長官に就任した。今年2月に退任したが、活動再開とともに次期大統領選出馬を期待する声が高まっている。
先週発表されたCNNとORCインターナショナルの世論調査でも、民主党員や同党寄りの無党派層のうち65%が大統領候補にクリントン氏を推すと答えた。2位のバイデン副大統領は支持率10%と遠く及ばず、3位以下のウォーレン上院議員、クオモ・ニューヨーク州知事、オマーリ・メリーランド州知事はいずれもひとけたにとどまった。
夫のクリントン元大統領もCNNとのインタビューで、調査結果は光栄だが「現時点ではあまり意味がない。先はまだ長い」と強調。妻が出馬するかどうかは「私には分からない」と語った。