米政府閉鎖の行方、4つのシナリオ
下院では共和党が多数を占めるが、同党の穏健派が賛成票を投じれば可決も不可能ではない。
ただ、ベイナー議長は同案を採決にかけることで党内保守派から強い反発を受けることが予想される。
2.債務上限の長期的な引き上げ
上院では早ければ8日中にも、民主党のリード院内総務が財政赤字削減策を含まない債務上限引き上げ法案を提出する構えだ。これが成立すれば今後少なくとも1年間、来年秋の中間選挙後まで引き上げ期限を先延ばしすることができる。
この法案が上院を通過した場合、債務不履行(デフォルト)を回避するために下院でも同法案を可決するよう求める圧力が高まるだろう。
だが現時点では、上限引き上げの条件として民主党側の譲歩を求めるベイナー下院議長と、債務問題を政党間取引の材料にしないと主張するオバマ大統領の立場は平行線をたどったままだ。