バイク集団暴行事件で現職警官を逮捕　米ＮＹ市警

ニューヨーク（ＣＮＮ） 米ニューヨーク市内でスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）の運転手がバイクに乗った集団に取り囲まれて暴行された事件で、司法当局は８日、ニューヨーク市警の現職の警察官がこの暴動にかかわった疑いで逮捕されたと明らかにした。

逮捕されたのは３２歳の警察官で、覆面警察官として勤務しており、事件が起きた９月２９日は非番だった。現場を撮影した映像に、バイク集団に囲まれた被害者のＳＵＶの車体を何度も殴りつける姿が映っていたとされる。当局はこの動画も押収した。

この警察官が運転手に対する暴行にも加わったかどうかは分かっていない。

捜査関係者によれば、警察官は事件当日、クラブの仲間とバイクに乗っていて一部始終を目撃していながら、上司に報告したのは３日後だったという。

この事件では、マンハッタンの幹線道路でＳＵＶがバイクと接触事故を起こし、バイクの男性が負傷。バイク集団はＳＵＶのタイヤをパンクさせるなどして停止させ、ヘルメットで窓ガラスをたたき割って運転していた男性を引きずり出し、妻と２歳の娘が見ている前で頭部や顔面を蹴るなどの暴行を加えたとされる。

今回逮捕された警察官のほか、これまでにバイク集団の４人が集団暴行や危険運転などの容疑で訴追されている。