JFK暗殺から50年、今も厳重に保管される妻のスーツ
現在はワシントンの国立公文書館に厳重に保管されている。クリーニングには出さないまま、「1963年11月22日に着ていたジャッキーのスーツとバッグ」というジャクリーンさんの母の手描きのメモだけを添えて。
保管庫には窓がなく、一定の温度が保たれている。布地が傷まないよう、空気は1時間に3回入れ替える。暗殺の日以来、一般の目に触れたことはなく、あと90年は公開されない。
ジャクリーンさんの死から9年後の2003年、娘のキャロライン・ケネディさんは、2103年まで公開しないという条件で、スーツを国に寄贈した。センセーショナルに扱われることを望まないというケネディ家の意向だった。
このスーツの下に着ていたジャクリーンさんの青いブラウスとストッキング、青い靴、青いバッグは、メリーランド州にある公文書館の建物に保管されている。
ただ、一緒にかぶっていたピンク色の帽子だけは所在が分からなくなった。「帽子はシークレットサービスからケネディ夫人の個人秘書に戻され、そして消えた。以後は目撃されていない」(ジャーナリストのフィリップ・シャロン氏)という。