米南部、積雪で大混乱　帰宅困難者が学校や車内に缶詰め

アトランタ（ＣＮＮ） 米南東部は２８日から２９日にかけての積雪で交通がまひ状態に陥り、バスや車が立ち往生して長時間缶詰めになる人が続出した。学校などで数千人が一夜を明かし、交通事故も多発して、少なくとも１０人が死亡している。

一部で約８センチの積雪があったジョージア州のアトランタは２９日、街の人通りが絶え、店舗は軒並み休業、道路わきには乗り捨てられた車が並んだ。

同州では２８日未明の時点でスクールバス少なくとも９５台が動けなくなり、児童や生徒数千人が車内や学校内で一夜を明かした。警察や州兵が出動してバスを誘導するなどして、２９日夕までに帰宅させたという。

隣のアラバマ州でも幹線道路にノロノロ運転の車が連なって大渋滞が発生。同州フーバーの学校で４５００人、バーミンガムの学校で８００人が一夜を明かした。２９日夜も気温が下がって道路の凍結が予想されるため、生徒らが下校できる見通しは立っていない。学校側は食事を提供し、暖房などの設備も整っていると強調している。

両州とも住民に外出を控えるよう呼びかけているが、道路で立ち往生した車に閉じ込められたままの人も多く、乗り捨てられた車が道をふさいで事態を一層悪化させている。