米大統領が一般教書演説、「行動の年」を呼びかけ 格差是正へ注力
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は米東部時間28日午後9時(日本時間29日午前11時)、連邦議会での一般教書演説で今年の施政方針を示した。
大統領は演説の冒頭で、教育、雇用、産業、財政の状況が米国民自身の努力によって改善していると強調し、政治がこの流れを妨げてはならないと訴えた。
下院で過半数を占める野党共和党との対立で施策の実現が滞っていることへの反省を踏まえ、「今年を行動の年にしよう。多くの米国人がそれを望んでいる」と呼び掛けた。
大統領はまず雇用や賃金格差の問題を取り上げ、こうした問題に取り組むうえで、議会の承認を必要としない大統領令を積極的に活用していく考えを示した。
国内産業の振興策やエネルギー政策についても議会の協力を求めるとともに、大統領自身が手続きの簡素化やハイテク拠点の設置、国有地の自然保護などを主導すると表明した。