いじめ被害者、心に長く残る傷跡 米調査
肉体的健康といじめとの間にも同じような関係があることも分かった。ただし心の健康との関係ほどは強くなかったという。
10年生では現在も過去もいじめられている子どもの30%、現在いじめられている子どもの19%、過去にいじめられた子どもの13%に強いうつの症状があった。いじめられた経験がない子どもでは8%にとどまった。
また、過去、現在ともいじめを受けている子どもは、自尊心が最も低いことも分かったという。
3回の面接調査のうち少なくとも1回で、頻繁にいじめに遭っていると答えた子どもは、調査対象者の約30%に上る。
この論文をまとめたボストン小児病院のローラ・ボガート准教授は、「いじめによる怒りや抑うつといったマイナスの感情は、時と共に雪だるまのように堆積される」と指摘している。