84歳の修道女に禁錮刑、核施設侵入で 米テネシー州
(CNN) 米南部テネシー州オークリッジの核施設に2012年、反核活動家3人が侵入した事件で、このうちの1人だった修道女のミーガン・ライス被告(84)に18日、禁錮2年11カ月の刑が言い渡されたことが分かった。同被告の弁護士が明らかにした。
ライス被告は12年7月28日未明、活動家2人とともにウラン濃縮、貯蔵施設「Y12」の敷地内に侵入し、建物にペンキスプレーでスローガンを吹き付けたり血液を飛び散らせたりしたとして、連邦政府に1000ドル(約10万円)以上の損害を与えた罪などに問われた。テネシー州の陪審は昨年5月、3人に有罪の評決を下していた。
残る2人の処罰については伝えられていない。
Y12は警備の厳重な施設とされていたが、3人は周囲に張られた鎖を切断するなどして徒歩で侵入。警備員は数時間後にようやく気づいたという。
連邦議会は事件を受けて一連の公聴会を開き、核施設を運営するエネルギー省に対策を勧告。同省は責任者の交代や安全策の見直しを余儀なくされた。