米国務長官がロシアに「最後通告」 緊張続くウクライナ情勢
首脳らはまた、クリミア半島でロシア編入の是非を問う住民投票が予定されていることについて、「ウクライナ憲法に反する」との反対意見を改めて表明。ロシアが国際法違反を続ける場合、国際社会からの孤立は避けられないとの見方を示した。
ウクライナ当局者らによると、クリミア半島の中心都市シンフェロポリで同日、軍の施設が親ロシア部隊に占拠された。
ウクライナ国境警備隊は、同半島東端のケルチ近郊の拠点がロシアの部隊に襲撃されたと主張。半島での現地調査に向かった欧州安全保障協力機構(OSCE)の監視団は、この日も親ロシア部隊の妨害で半島へ入れなかったとして引き返した。
一方、ロシア外務省はOSCEの立場を「偽善的」と非難している。ロシアのラブロフ外相は同日、クリミア半島への軍事介入を改めて否定し、「われわれには対話を続ける用意がある。危機を引き起こしたのはわれわれではない」と主張した。
ウクライナ当局や欧米諸国がロシア軍の派兵を非難しているのに対し、ロシア側は「クリミア半島の武装集団は地元の自警団だ」とする立場を貫いている。