米海軍、新兵器の開発続々 ペルシャ湾でレーザー砲実験も
海軍はまた、開発中の電磁加速砲(レールガン)の洋上実験を16年に実施することも明らかにした。非戦闘用の艦船上で実施予定。将来的にこの兵器が装備される戦闘用艦船の種類は決まっていない。
レールガンは電磁エネルギーを利用してミサイル弾を発射するもので射程距離は約201キロを想定。ミサイル弾の速度は音速の7.5倍にも達する。ただ、爆発物を積んだ弾頭は搭載出来ず、高速度で命中させる衝撃で標的を破壊することになる。
レールガンのミサイル弾の費用は現行のミサイルと比べ約100分の1となり、安価なコストで広範囲の脅威に対処出来る利点を持つと主張。高性能の爆発 力を持つ数多くの兵器搭載が不必要になり、艦船と兵士の安全対策の向上にもつながると説明した。
海軍の装備品開発担当部局はさらに、海水から二酸化炭素や水素を抽出しガソリン状の液体に変化させる装置の概念実証研究も発表した。海水から二酸化炭素を取り出し、水素ガスを生成させる電解質カチオンを使った革新的な変換モジュールを使うと説明。水素ガスは金属触媒を通じて炭化水素に液体化させると述べた。