米シークレットサービスに新たな禁酒規則、不祥事続発で
ワシントン(CNN) 米大統領警護隊(シークレットサービス)は13日までに、飲酒に絡む要員の不祥事が最近2件起きたことを受け、任務に臨むに当たっての新たな禁酒規則を打ち出した。
同警護隊当局者がCNNに明らかにした。禁酒に関する今回の内規修正は、シークレットサービスで特別任務に当たる部門の要員が対象。
新たな規則により、内外の旅行に出掛けた大統領が目的地に到着する前の24時間は飲酒出来ないことになった。また、勤務前の12時間も禁酒となった。
シークレットサービスに絡む不祥事では、オバマ大統領の最近のオランダ訪問に備えた先遣隊の1人が夜に飲酒後、ホテルの廊下で酔いつぶれているのが見付かり、要員計3人が帰国を命じられていた。
また、米フロリダ州南部フロリダキーズ地区では交通事故に巻き込まれた要員1人の飲酒運転が疑われている。
これらの不祥事を受け、同警護隊のジュリア・ピアソン長官は今月初旬、米上院の国土安全保障・政府活動委員会に呼び出され、説明を求められていた。長官は2件についてあくまで例外的な失態であり、警護隊は日々、行動粛正に努めていると主張。その上で、「我々は人間であり、間違いも犯す」とも釈明していた。