米客船2隻で計370人以上が嘔吐や下痢、ノロウイルスか
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)によると、大型客船2隻による計3件のクルーズで、11日までに計374人が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴えた。ノロウイルスが原因との見方が強い。
米ロイヤル・カリビアン・クルーズ社の客船「グランデュア・オブ・ザ・シーズ」では、5日から12日までのクルーズで乗客と乗務員計約3000人のうち、105人が症状を訴えた。CDCによれば、同じ船を使った前の週のクルーズでも117人の患者が出ていた。
CDCの報道官は、専門家チームが12日、メリーランド州ボルティモアの港で船内の検査を実施すると述べた。
ロイヤル・カリビアンによると、この船は同日午後4時、次に予定されているバハマへの7日間クルーズに出発する。感染の影響を懸念する乗客については日程変更を受け付けるという。
また、米プリンセス・クルーズ社の客船「クラウン・プリンセス」でも、12日まで1週間のクルーズで乗客と乗務員4000人余りのうち152人が症状を示している。ロサンゼルスの港への到着を待って、CDCの専門家が船内を調べる。
いずれもノロウイルス感染の可能性が高い。大型客船では多数の乗客らが何日間も閉鎖された空間で過ごし、食事をともにすることなどから、感染が広がりやすいとされる。