米南部でまた大規模竜巻、死者計19人に

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米南部で竜巻被害

ミシシッピ州テューペロ(CNN) 米南部ミシシッピ州とアラバマ州で28日、大規模な竜巻が相次いで発生し、少なくとも3人が死亡した。27日にもオクラホマ、アーカンソー両州が竜巻に見舞われ、計16人の死者が報告されている。

アラバマ州北部のテネシー州境に近いアセンズの市当局によると、同市西郊のトレーラー住宅駐車用地で2人が死亡した。同州のベントリー知事は州内全域に非常事態宣言を出した。米気象局(NWS)は28日夕にも、アセンズ周辺に「非常に危険な竜巻が発生する恐れがある」との警報を出し、地下やシェルターへの避難を呼び掛けた。

ミシシッピ州にも複数の竜巻が襲来し、中部リッチランドで1人が死亡した。ブライアント知事によると、中部の町ルイスビルで病院の建物が損壊、北部テューペロでも商店街が全滅するなどの被害が出た。これらの地域で多数の負傷者が出ているとみられ、医療機関が支援を要請している。同知事は「まだ終わりではない」と述べ、夜にかけても警戒が必要だと訴えた。

テューペロのテレビ局では28日午後、竜巻警報を伝えた気象予報部門の責任者が番組の中で「今すぐ地下室へ」とスタッフに指示し、自身も画面から姿を消した。同州では2010年4月にも竜巻で10人の死者が出たことから、住民の防災意識が特に高いとされる。

27日の竜巻ではアーカンソー州で14人、オクラホマ、アイオワ両州でそれぞれ1人の死者が報告された。アジア歴訪中のオバマ米大統領は声明で弔意を表し、被災者への支援を約束した。

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