オバマ米大統領、マレーシア訪問 不明機捜索への協力を確認
(CNN) アジア歴訪中のオバマ米大統領は26日、3カ国目の訪問先となるマレーシアに到着した。訪問を前にした同国紙とのインタビューで、消息不明となっているマレーシア航空機の捜索に引き続き協力すると表明した。
米大統領が同国を訪問するのはほぼ50年ぶり。首都クアラルンプールの王宮で開かれた歓迎晩餐(ばんさん)会には約600人が出席し、アブドゥル・ハリム国王が不明機捜索への米国の支援に改めて感謝の言葉を述べた。
オバマ大統領はマレーシア紙「ザ・スター」とのインタビューで、米国は最初に捜索に参加した国のひとつだと強調。海軍や連邦捜査局(FBI)による支援を今後も続けていくと語った。
ローズ大統領副補佐官によると、ナジブ首相との会談では不明機捜索のほか、貿易や安全保障、地域全体の問題が議題となる。
不明機が墜落したとされるインド洋南部ではこの日、米海軍の無人潜水機「ブルーフィン21」が14回目となる海底の捜索を実施した。今月初めにブラックボックスが発したとみられる信号が受信された位置から半径10キロ以内の範囲については、すでに95%の捜索が完了している。
米海軍情報筋がCNNに語ったところによると、このまま何も発見されなかった場合、対象範囲はやや北へ移される見通しだという。
ナジブ首相は、マレーシア機失踪についての暫定報告書を今後1週間のうちに公表すると表明している。
オバマ大統領は27日中に最後の目的地フィリピンへ向かい、29日に帰国する予定だ。