国内で支持率急落のオバマ米大統領、世界の見方は
アフリカ各国はおおむねオバマ氏に好意的で、調査対象の7カ国すべてにおいて過半数の支持を集めている。一方、南米では批判的な声が多い。去年1年間で、ブラジルでは17ポイント、アルゼンチンでは13ポイントも支持が低下した。
地域別にみて最も批判的なのは中東だ。パレスチナではわずか13%、ヨルダンでは17%、エジプトでは22%の支持にとどまっている。対照的にイスラエルでは信頼が厚く、回答者の4分の3がオバマ氏を支持している。
オバマ氏の支持率は過去1年間、比較的よくもちこえたと言えるが、2009年の就任当初に比べると大きく数字を落とした。
比較可能なデータがある21カ国のうち、19カ国で支持率が低下している。この4年間で支持率低下が顕著だった国としては、アルゼンチンで30ポイント、日本で25ポイント、エジプトで23ポイント、ドイツとロシアで22ポイントの下落となっており、失望感は否めない。
ただ、前任のブッシュ氏に対する信頼度が2008年、20カ国の中央値でわずか19%にまで下落していたことを考えると、全体としてみればやはり、オバマ氏は米国大統領への信頼を回復したと言えるだろう。