国内で支持率急落のオバマ米大統領、世界の見方は
(CNN) 米国内では支持率が低下し窮地に立たされているオバマ大統領だが、国外では今でも根強い人気を誇っている――。世論調査機関のピュー・リサーチ・センターがこのほど、こんな調査結果をまとめた。
2008年の大統領選挙時、オバマ氏の当選は国外でも歓迎された。ジョージ・W・ブッシュ前大統領が中東での軍事作戦を続け、世界で反米感情が高まる中、国際関係好転への期待が高まった。
それが近年では、米国家安全保障局(NSA)による他国指導者の盗聴行為が暴露され、国内的にも「レームダック(死に体)」化が指摘されるなど、オバマ氏を取り巻く状況は厳しい。ただ、今回の調査結果によると、国外での人気はいまだ健在なようだ。
調査対象となった43カ国のうち27カ国で、過半数の国民が、国際問題についてオバマ氏が正しいことをしていると信頼していると回答。各国におけるオバマ氏支持率の中央値は55%になっている。
大半の国ではオバマ氏に対する評価は2013年から変わっておらず、2桁単位で支持率が急落したのは日本、ブラジル、ドイツ、アルゼンチン、ロシアの5カ国だけだった。イスラエルと中国では逆に、評価が高まっている。