米旅客機でリベリアからの乗客おう吐、一時乗客全員を隔離
(CNN) ベルギー・ブリュッセル発の米ユナイテッド航空998便に搭乗したリベリアからの男性乗客が機内で吐くなどの病状を訴え、米ニュージャージー州ニューアーク国際空港に着陸後、米疾病対策センター(CDC)が同機を一時隔離する騒ぎが5日までにあった。
結局、大学病院の診断でエボラ出血熱とは無関係な治療可能な軽症の病気と判明。同州の保健衛生当局は声明で、男性と同行していた娘には症状が見られなかったと述べた。2人には帰宅が認められる見通しだが、自主的な体調監視が求められるという。
リベリアではエボラ熱の犠牲者が多数出ている。米国では最近、リベリア人男性が入国後にエボラ出血熱を発症し、米国内では初の感染者となっていた。リベリア人男性はブリュッセル経由で米国に到着していた。この事例の発覚後、米国内ではエボラ熱への警戒が一段と高まる結果となっている。
ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によると、乗客255人の998便は4日午後にニューアーク空港に着陸。男性と娘は感染防止服や白マスク、手袋を着用して機内に入ったCDC職員に付き添われて病院に搬送され、残りの乗客は機内にとどまるよう指示された。同公社によると、乗客が税関手続きなどに進むことが許されたのは着陸から約1時間半後だった。