米ホワイトハウスでまた侵入騒ぎ、警備態勢見直し
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスで20日、入り口で停止せずに侵入しようとした車の運転者が逮捕された。ホワイトハウスではこの前夜にも侵入騒ぎがあり、大統領警護隊が警備態勢の見直しを表明していた。
車を運転していたのはニュージャージーに住む18~19歳の男。警護隊の停止指示を無視して車を進め、防護柵の手前で車から降りたものの退出に応じなかったとして、不法侵入の疑いで逮捕された。
ホワイトハウスでは19日深夜、柵を乗り越えて敷地内に侵入した男が逮捕される騒ぎもあった。テキサス州に住む42歳の男で、庭を横切り、北玄関のドアの中まで侵入したところで取り押さえられた。
当局の調べで、ズボンのポケットに刃渡り約9センチの折り畳み式ナイフを入れていたことが分かった。オバマ大統領はこの直前、2人の娘たちとヘリコプターでワシントン郊外の山荘、キャンプデービッドへ向かったところだった。
男は「大気圏が崩壊する恐れがあることを大統領に伝えなければならないと思った」などと話しているという。22日に出廷が予定され、有罪となれば禁錮10年の刑を言い渡される可能性がある。
19日の騒ぎを受け、大統領警護隊は関係者から事情を聴くとともに、警護態勢を見直すと表明。ピアソン長官は、ホワイトハウス周辺に追加の巡回要員を配置するよう指示していた。