銃を持った民間警備員、オバマ大統領と同じエレベーターに
(CNN) 米ホワイトハウス侵入事件をきっかけに大統領警護の不備が指摘されている問題に絡み、オバマ大統領が9月にアトランタを訪問した際に、銃を持った民間警備員の男性と同じエレベーターに乗り合わせていたことが1日までに分かった。
侵入事件を巡り大統領警護を担当するシークレットサービスのピアソン長官は30日、下院公聴会で証言した。アトランタの一件は証言では触れられなかったが、公聴会が休会に入って間もなく、ワシントン・ポスト紙などの報道で明るみに出た。
当局者によると、オバマ大統領は9月16日、アトランタにある疾病対策センター(CDC)を訪れた際に、CDCでエレベーターを操作していた警備員と同じエレベーターに乗った。大統領にはシークレットサービスが警護についていた。
警備員が大統領の写真を撮るなど職務に反するような行動を取ったため、問いただしたところ、銃を持っていることが分かったという。
シークレットサービスは、この警備員から事情を聴いた結果、オバマ大統領に危害を加える恐れはないと判断したと説明している。
ジェイソン・チェイフィッツ下院議員(共和党)は「大統領の安全が不必要に脅かされた」と述べ、ピアソン長官が公聴会でこの一件に言及しなかったことを問題視した。