全米の病院でエボラ対策強化 2次感染防止へ
(CNN) 米テキサス州ダラスの病院でエボラ出血熱の患者を担当していた看護師が2次感染したことを受け、米疾病対策センター(CDC)は14日、患者が確認された病院に対策チームを派遣し、医療従事者への研修を強化するなどの対策を打ち出した。
CDCのフリーデン所長は記者会見で、「国内でエボラの症例が確認された病院には数時間以内にチームを派遣する」と語った。新設されるCDCエボラ対策チームでは、感染防止の専門家や装具、実験的治療などの態勢を整える。
フリーデン所長はダラスの看護師のエボラ感染に触れ、「最初の患者が診断された初日からこうしたチームを設置していれば、今回の感染は防げたかもしれない」と指摘。「エボラは不慣れで恐ろしい」「適切な対応を取ることが極めて重要だ。代償はあまりに大きい」と強調した。
さらに、全米の医療従事者に不安が広がっていることを踏まえ、CDCの研修を強化すると表明。米国内の全病院がエボラに対応できる態勢を整える必要があると述べた。
ダラスの病院では、死亡した患者に接触した可能性のある医療従事者少なくとも76人が経過観察の対象になっている。CDCは同病院で防護服の安全な着脱方法の指導や治療担当者の人数制限など、安全対策強化の措置を講じている。