米国防長官が辞任、事実上の更迭 政策巡り政権と対立か
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は24日、ヘーゲル国防長官が辞任すると発表した。CNNが複数の情報筋に確認したところによれば、大統領による事実上の更迭とみられる。
ヘーゲル氏は2013年2月から国防長官を務め、現在オバマ政権の主要閣僚中、唯一の野党・共和党出身者となっている。後任が上院で承認され次第、ポストから退くという。
オバマ大統領はホワイトハウスでの会見で、ヘーゲル氏は「模範的な」国防長官だったとして功績をたたえた。そのうえで辞任を同氏自身の選択と位置付け、「このような決断を軽い気持ちで下す人物ではない」と強調した。
しかし共和党の重鎮、マケイン上院議員は地元アリゾナ州のラジオ番組で、先週ヘーゲル氏と話した際、同氏は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)やウクライナ情勢を巡るオバマ政権の国防政策に対して不満を口にしていたと話す。
マケイン氏は、「ホワイトハウスの人々はヘーゲル氏がこの仕事に向いていなかったと言うが、そんなことはない」と語り、問題はホワイトハウス自体にあると主張。ホワイトハウスの内部にはすべての決定権を握る閉鎖的なグループがあり、ヘーゲル氏がその一員として認められたことはなかったと述べた。