米大統領、対ISIS武力行使の承認を要請 一般教書演説
外交面ではまず、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦いに言及。アラブ諸国との有志連合により、米国の「軍事力を含む指導力」がISISの勢力拡大を阻止するうえで重要な役割を果たしていると強調した。さらに「この戦いには時間がかかり集中力も要求されるが、われわれは勝利する」と宣言した。
そのうえで議会に対し、「ISISへの武力行使を認める決議を採択することで、われわれの団結を世界に示そう」と呼び掛けた。
サイバー犯罪への懸念を巡っては、インターネットを使った攻撃を阻止するために政府と企業の協力を強化する法案の可決が必要だと訴えた。
対キューバ制裁緩和やイラン核問題への柔軟姿勢についても改めて説明し、理解を求めた。
貿易分野では、アジアで影響力を増す中国に対抗するには「われわれがルールを作らなければならない」と強調。環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉を加速させるため、議会が大統領に交渉権限を与える大統領貿易促進法案(TPA)の成立に向けた超党派の協力を要請した。