米ロ首脳が電話会談、オバマ氏「欧州案の受け入れを」

ワシントン（ＣＮＮ） オバマ米大統領は９日、ウクライナ情勢についてロシアのプーチン大統領と電話で会談し、欧州が提示する外交解決の道を受け入れるよう呼び掛けた。

政府軍と親ロシア派武装勢力の交戦が続くウクライナ東部情勢を巡っては、プーチン大統領とポロシェンコ・ウクライナ大統領、メルケル独首相、オランド仏大統領が１１日にベラルーシの首都ミンスクで４者協議を予定している。

米ホワイトハウスによると、オバマ大統領は電話会談で「４者協議がもたらす平和的解決へのチャンスをつかむことが重要だ」と強調。ロシアが親ロ派に兵員や武器、資金を提供するなどの攻撃的行動を続けるなら「ロシアが払う代償は増大するだろう」と警告した。

米議会では最近、米国からウクライナ政府軍に殺傷能力のある武器を供与するべきだとの声が強まっている。オバマ大統領は８日、メルケル首相との会談に続く共同記者会見で、まだ武器供与の決断は下していないと述べ、外交解決を探る姿勢を強調した。

メルケル首相とオランド大統領は６日にモスクワを訪れてプーチン大統領と会談したが、和平交渉に目立った進展はなかった。