米最高裁、全米で同性婚認める
ワシントン(CNN) 米連邦最高裁判所は26日、米国内の全州で同性婚を認める判決を下した。同性愛者の権利を擁護する人々にとっては歴史的な勝利となった。
判決は9人の判事のうち、中道派のアントニー・ケネディー裁判官とリベラル系の裁判官4人が支持した。保守系の裁判官4人は全員が反対意見を書いた。
1969年に「ストーンウォールの反乱」を契機として現代の同性愛運動が始まって以来、市民権を求める闘いは今日まで46年近くに及んだ。
ケネディー裁判官は意見書で、家族、愛、自由といった根源的な価値観について、雄弁に説明。「結婚ほど深い結びつきはない。結婚は愛や忠誠、献身、犠牲、家族の最高の理想を具現化するからだ」「結婚により、2人はそれまで以上の存在になる」と述べた。
同裁判官がその上で、同性婚のカップルは全ての州で結婚する権利を行使できるとの重要な一節を読み上げると、傍聴席にいた人々からは笑顔や喜びの涙がもれた。