米テネシーの銃乱射で5人目の犠牲者 海軍兵士が死亡
テネシー州チャタヌーガ(CNN) 米テネシー州チャタヌーガの軍施設2カ所で男が銃を乱射した事件で、腹部を撃たれた海軍兵士が18日未明に死亡した。事件の犠牲者は5人となった。
遺族によると、兵士は犯人の姿を見て周囲の人々に警告したが、自身が逃げきれず銃撃を受けた。弾丸は肝臓と大腸、胃に達していたという。
事件が起きたのは16日午前。クウェート出身の米国人、ムハンマド・ユセフ・アブドラジーズ容疑者(24)の銃で7人が撃たれ、このうち海兵隊員4人が死亡していた。海兵隊の新兵勧誘要員1人と地元警官1人がそれぞれ脚を撃たれて負傷し、治療を受けている。
アブドラジーズ容疑者は現場で死亡した。連邦捜査局(FBI)当局者によると自殺の形跡はなく、警官らに射殺されたとみられる。
警察によると、容疑者は犯行当時、3丁の銃を持っていた。自宅の捜索でさらに1丁が押収された。捜査筋がCNNに語ったところによると、計4丁の銃のうち1丁はインターネットを通し、少なくとも2丁は登録業者から購入したとみられる。容疑者は追加の銃弾を持ち運べるベストを着用していたという。
FBI当局者によれば、容疑者と国際テロ組織のつながりを示す情報はない。
チャタヌーガ市内の教会では17日に犠牲者の通夜が営まれ、キリスト教徒やイスラム教徒が計数百人集まった。