中国軍機、米軍機前で「安全でない」飛行 米国防総省が発表
(CNN) 米国防総省は22日、中国軍機が米軍の偵察機の眼前で「安全でない」飛行を行ったと発表した。
中国の習近平(シーチンピン)国家主席はこの日、米シアトルに到着し、公式訪問をスタートさせた。25日にはオバマ米大統領との会談を予定している。
国防総省のクック報道官によると、中国の山東半島から約130キロ東部の黄海上空で今月15日、米軍の偵察機RC135の眼前を中国のジェット機が横切った。
クック報道官は、「中国機が行った妨害飛行のうち1回について、RC135の乗員が安全ではなかったと認識した。現時点ではこれが異常接近だった形跡は認められないものの、報告は同機が安全でない飛行を行ったという内容だった」と説明。今回の行為を挑発とは見なしていないとしながらも、まだ調査は行っているとした。
米軍と中国軍の間では昨年、兵器を搭載した中国の戦闘機が米海軍の哨戒機P8に約6メートルの距離まで接近し、搭載している兵器を見せつけるような姿勢でP8の横を通過する事態も発生。
今年5月には、南シナ海上空を飛行する米軍の偵察機に対し、中国海軍が8回にわたって警告を発した。