米キニピアック大学が先週実施した世論調査によると、クリントン氏とトランプ氏が対決した場合、クリントン氏の支持率は45%と、トランプ氏の43%をわずかに上回っている。
トランプ氏は共和党候補のトップに立ってはいるが、今月カリフォルニア州で開かれた共和党候補者討論会以降、支持率にやや陰りが出始めた。
具体的な政策を示すべきだとの声を受けて、同氏はこの日、所得税引き下げを含む税制改革案を発表した。大幅減税の財源をどのように確保するかが問題になるが、同氏は自身の改革案によって外国へ流出した雇用を取り戻し、投資を促して、経済全体を「ロケットのように」成長させることができると主張。「これは私の得意分野、腕の見せどころだ」と自信を示した。
トランプ氏はインタビューで、シリアのアサド政権への対応をめぐりオバマ米大統領とプーチン・ロシア大統領が対立している問題にも言及。「ロシアはどうやらアサド大統領が大好きなようだ」と語り、シリアで勢力を伸ばすイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」についても「ロシアに任せればいい」「ロシアにとことん戦わせよう」と主張した。